海外の部活動事情
アメリカ・カリフォルニア州に在住し、同州の高校でクロスカントリー走部のヘッドコーチを務める角谷剛氏による連載コラムがなかなか面白かったので、軽く紹介。
・アメリカの部活指導員というお仕事 | Runners Pulse
https://runnerspulse.jp/column-kakutani240627
だからこそ、私は部活動に外部指導員を導入することを教育関係者に強く訴えたいと思います。教員の皆さんには本来のお仕事に専念してもらい、部活動の指導や管理は外部の人材に委託することで、部活動を無理なく存続、あるいは今以上に発展させることも可能になるでしょう。生徒にも教員にも、そして外部人材にもメリットがあります。
「ブラック部活」に疲弊する先生、わりと話を聞くので、これはほんとにそう思う。
アメリカでの部活指導員は、その学校の教員である場合と、私のような外部の人間である場合があります。私が実際に見聞きする南カリフォルニアの高校スポーツに話を限定しますと、その割合はほぼ半々。
なんだか柔軟そうな感じがするけれど・・・
スポーツの種類や部内での立場(ヘッドコーチかアシスタントコーチか)によって待遇は異なりますが、部活指導員の収入は一般的にはそれほど高いものではありません。部活動スポーツを指導するということを経済的な意味だけに目を向けると、教員にとっては残業代のようなもの、外部指導員はアルバイト程度だと考えてもらってよいと思います。
経済面では、アメリカでもなかなか厳しいみたい。
例外は、花形スポーツであるアメリカンフットボールのヘッドコーチでしょう。人から聞いた話なので真偽のほどはわかりませんが、ある学区の教育関係者で一番の高給取りは、教育委員長でも校長でもなく、アメフトのヘッドコーチなのだそうです。
これもどこかで聞いたことがある。
このように、部活指導員と言っても内情はさまざまなのですが、共通した心情は「好きでやっている」、あるいは「好きじゃなくてはやっていられない」ではないでしょうか。
うーん、アメリカだとちゃんとうまくそういう職のポジションが安定してあるのかと思いきや、
現実はなかなか厳しそう。
部活動指導の負担に押しつぶされるセンセイたちをこれ以上増やす前に、そしてそれを理由に部活動そのものを制限する前に、情熱を持った外部指導員を学校内に受け入れるシステムを導入してほしい。私はそう願っています。
専門家じゃない普通の教師が無理やり興味のない部活動を手伝わされるより、
目的をもったスポーツ好きの外部指導員に任せるほうがWin-Winなのではないか、という話でした。
時間がないからあまり書けないけれど、
また別の記事で詳しく書きたいなと。
今日はそんな感じで。
かわなみ