エイリアンシリーズの新作
エイリアンの新作映画みてきました。
エイリアンは新しくなるほど残念な出来、というのをよく聞く評判だったので、
そんな期待してみてなかったけれど、アメリカでかなり売れてるので、思い切って見ることに。
72点ぐらいの期待度でいったら、89点ぐらいの出来で、個人的にはかなり満足。
・映画『エイリアン:ロムルス』日本オリジナル予告
自分は『エイリアン1・2』と『エイリアンVSプレデター』しか見たことなかったけれど、
今まで全てDVDやレンタルビデオでの鑑賞だったので、
実は、映画館でエイリアンシリーズは初めての体験。
サウンドも含めてけっこー良かった。
下記ネタバレなしのざっくり感想を箇条書きで。
・ロボット役の「Andy」役の黒人の演技がすごく上手かった、切り替えすごい。
・重い未来しか見えない若者が宇宙へ飛び出して、という冒頭の流れも今風でなるほどなと。
・全体的にSFチックなビジュアルがかっこいいし、こだわりがかなり濃くみてとれる。
・「それは無理やろ・・・」みたいなツッコミどころのある場面がいくつかあったけれど、総合的に見て面白かったのでヨシ!
・サウンドトラック、BGMもかなり怖さを増強してて◎
・ホラー定番の流れをあえて崩しているところがチラホラ
・IMAXシネマでみると、IMAXの画角がずっと続くのでなかなか迫力あった。
大きく空間が広がる映像でも悪くないけれど、密室空間の方が、より大画面の良さが活きるというのが面白い。
『ゼログラビティー』『オデッセイ』とか好きならぜひ。
下記ネタバレ注意。
・アンドロイド(ロボット)のチップを変えると、性格も従う命令も完全に上書きされるという設定が◎
・人間とAIの判断の違いをはっきり示していて、今っぽい。
・過去作のオマージュだらけで、1,2と外伝しか見てないけどその辺もかなり楽しめた
・人間は感傷的になりすぎるから、判断を誤ってしまう、
AIと人間の比較、これがキーになっていて面白い。
・最後のボスの造形が、個人的にはあんまり怖くなかった。
・音を立てずに歩く、のシーンは『ア・クワイエット・プレイス』の監督だからなのかなと。
・「ロムルス」のタイトルの意味もなるほどなと。
・エイリアン2は 人間の母 VS エイリアンの母 の子供を巡る母同士の闘いだったけれど、
今回は 妊婦がやられ、人間とアンドロイドが協力し、最後妊婦がやられ、そして最後にロボットの力をかりて人間が勝つ、という構図。
人間+エイリアンよりも、人間+AIが勝った、という話。
AI時代を意識した脚本がなかなかうまいなと!
「今さらエイリアンなんて・・・」
と思う人にほど見てほしい作品だった。
今日はそんな感じで。
かわなみ