ブルーノートレコード会社社長のインタビュー

BlueNote RecordsのCEO

最近、ジャズの名門レーベルとして有名な「ブルー・ノート」のCEOの対談記事を読んだ。

「音楽を愛する人間が最後に残る」ブルーノート創立85周年 社長ドン・ウォズに学ぶレーベル運営論
https://rollingstonejapan.com/articles/detail/41527

ドン:僕らの仕事は、なるべく多くの人に音楽が聴かれるようにすることだ。だからミュージシャンはブルーノートと契約する。僕らは、レコードを作るのを助け、制作費用を出し、音楽に多くの注目が集まるようにする。リリースして半年で仕事が終わるわけじゃない。80年前に録音された音楽に対しても同じことをしている。レーベルとはそうあるべきなんだ。そのことに気づいてくれて、いい仕事をしていると思ってもらえるのは感謝する。でもそれが僕らの仕事なんだよ。僕が社長として雇われたのもそれをやるためなんだ。

当然といえばそうだけど、人柄の見えるいい話。

ドン:レコードを聴いているだけで、クールになれるのさ! マーケット・リサーチでブルーノートに対するイメージを尋ねると、大抵返ってくるのは「integrity(高潔さ)」「intelligent(高度な知性)」「cool」の3つだ。悪くないね。でもそれは僕の功績じゃない。85年以上かけて培われたものだ。そのイメージを壊さずにこれたことは誇りに思うよ(笑)。

ドン:それはともかく、僕が言いたいのは、音楽の真実を見つけるだけの知性とセンスとオープンマインドさがリスナーにはある、と心から信じているということ。リスナーを見下し、レベルを下げたものを作る必要なんてどこにもない。アーティストは他人になろうとせず、自分そのものを表現すればそれでいい。他とは違う能力や資質があるからこそ、アーティストなんだ。その違いを大いに強調し、生かすべきだよ。

ブルー・スピリッツ

ブルーノートレコードのベスト盤である『Blue Spirits: 85 Years of Blue Note Records』。
社長が選んだプレイリストをそのままSpotifyで作ってみたので興味ある方はぜひ。

ブルー・スピリッツ:ブルーノートの85年(Selected by Don Was)

今日はそんな感じで。
かわなみ

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