文庫本が高い問題を考える。

文庫化の高額化傾向について

『百年の孤独』の文庫本が発売され、かなり話題になっているけれど、
物価高や人件費高騰の影響で、文庫本も高くなっているよね、という話。

「まさか!」の名著が続々と初の文庫化…苦境の出版市場を活気づける : 読売新聞
https://www.yomiuri.co.jp/culture/book/articles/20240707-OYT8T50016/

神戸新聞NEXT|連載・特集|話題|値上がり続く文庫本 平均価格800円超 20年で25%値上がり 千円台も続々 ハードカバーより高価買い取りのケースも
https://www.kobe-np.co.jp/rentoku/omoshiro/202211/0015826677.shtml

出版科学研究所(東京都)の調査では、文庫本の新刊平均価格は2001年が587円だったが、21年には732円に上昇。税込は805円となった。本の売り上げが減り、初版部数の減少や紙の高騰が大きな要因という。価格は年々上がり続け、今年はウクライナ情勢などで2~3パーセント上がる見込み。また、時代小説などは読者の高齢化に合わせて読みやすいように文字を大きくしているため、ページ数が増える傾向も一つの理由という。

なるほd・・・。

1000円を超えるとちょっと「高いよね」とどうしてもなってしまう。

千円札一枚あれば、書店で文庫本を買って、喫茶店でコーヒーを飲みながらそれが読める、というような値段であってほしいものだ。しかし、それは、もはや叶えられぬ夢なのだろう。

アリス・マンローの短編小説集『小説のように』も、
先日発売されたばかりで、価格はなんと1540円税込み。

この値段だと若い人は手に取らないだろうなぁ、と思わなくもないし、
けど物価高もあるし・・・。

再訳や復刊、

・「講談社文芸文庫」は、なぜ「文庫なのに高価」なのか? その装幀に隠された「秘密」と「思想」(水戸部 功) | 現代新書 | 講談社
https://gendai.media/articles/-/103390

文庫すら売れない業界の現実について「値段が高い、娯楽の選択肢が増えて本を読む時間が無い」 – Togetter [トゥギャッター] 
https://togetter.com/li/1744013

リバイバルブームに乗っかるのも面白いけれど、
持続性はどこまであるかは疑問だし、

値上げできているのは業界として成功かもしれないけれど
日本の出版業界自体がなにか変わらない気はしている。

今日はそんな感じで。
かわなみ

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