群像のコラム
『鴨川ランナー』や『開墾地』で注目を浴びている
アメリカ出身の小説家、グレゴリー・ケズナジャットさんのエッセイの連載がはじまった。
・アメリカの田舎町の日常から抜け出すために、僕は夜空を見上げた。そして今、日本の星空の下で憧れが……
https://gendai.media/articles/-/111348
普段いわゆる”文系”の本しか読むことがなかったグレゴリーさんが、
天文学や物理学の関連本を読むことからエッセイが始まる。
東京に来るまではこんなに明るい夜空は見たことがなかった。数年京都市に居を構えていたが、その時東京から遊びに来た友人が何気なく放った一言が記憶に残っている。賀茂大橋を渡る最中に友人は頭を上に向け、やっぱ京都の夜空は暗いなあ、と独り言のように呟いた。そう言われて僕も視線を上げ、友人が捉えていた暗さを探し求めたが、京都が初めての都会暮らしだった僕にとっては、相変わらず明るすぎるくらいだった。
たとえ街やそこに住む大勢の人たちから少し離れてみても、夜空を見上げる瞬間にその存在を意識せずにいられない。よくいえばいつでも寂しくない。悪くいえば、窮屈だ。
そんな子どもには東京という大都会の暮らしはきっとたまらなく魅力的に聞こえただろう。見るものもすることも底をつくことはないし、故郷とは正反対と言ってもいい。しかし憧れに潜む厄介なポイントはそこだ。どこであっても自分がそこに入ってみる瞬間に、別世界は別世界ではなくなり、以前と変わらない日常へと化していく。憧れは別の対象に移っていく。憧れというのは、そんなものだ。
『ホーキング、宇宙を語る』、以前から絶賛されているので
読まないとなぁ、と思いつつ難しそうなので腰が重いけど、
おかげでまた読みたい欲が復活してきた。
小学校の頃はけっこう宇宙や星好きの少年だったけど、
最近はめっきり星を見ることなんてなくなってしまった。
近くの山にでも登ってみてみようかなと。
今日はそんな感じで。
かわなみ
今日のよかったこと:
友達のポッドキャスト番組にゲスト出演して、
映画の感想をワイワイ喋れて楽しかった。
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