デイヴィッド・リンチ監督の代表作
BBCが“21世紀の偉大な映画”1位に選ぶ作品『マルホランドドライブ』。
4Kリマスター版が日本でも上映されるということで、さっそく観てきました。
感想・レビュー
4Kリマスター版をみた感想を箇条書きでざっくりと。
・音響、BGM、サウンドトラックも5.1ch音声で収録されているので、かなり音質もサラウンド感もすごく良かった
・元ネタの『サンセット大通り』も昔見たことがあるので、なんとか理解できる部分も。
現実と虚構の世界が混ざっている感じ。
・演技がみんな巧い
・意味がわからないシーンが多すぎたけど、リンチワールド全開で最高。

・映画上映前に、作品を読み解くヒント10をもらったけど、それでも難解。
この解説動画がかなりわかりやすかった。
・『マルホランド・ドライブ 』完全解説 デヴィッド・リンチ【シリーズ】ネタバレ有
この映画は「映画を映画で語る」がテーマの作品。オマージュだらけの映画。
・夢と現実の区別もわかりやすい
・色の使い分け
赤:欲望・夢・まやかし
青:理性・良心・現実
・ウィンキーズの店の裏は夢と現実の中間地点、という解釈はなるほど。
・店の裏でみたホームレスは真のダイアンの姿。
・実際にウィンキーズには赤と青が両立している→ そして茶色はそれの中間
・劇場でチカチカ青のライトが点滅するのは、
夢が醒めはじめ、現実を見ようと決意しているという考察もあー、という感じ。
・ラストの、拳銃自殺するシーンがこの映画の中で唯一現在進行系の真実?
この考察も面白い。
・『マルホランド・ドライブ』を精神科医が本気で解説してみた【精神科医・樺沢紫苑】
・ハリウッドで夢破れた女優の集合意識
・カウボーイ=死神
・ブルーボックスは監督自身が「よくわからない」と書いている。
・全部ロジカル、論理的。
・正解は事実上ない
・夢を無念としてはらすストーリー
・マルホランドドライブは「いわくつきの場所」として有名
・ダイアンとカミーラを使い分けながら、ハリウッドの光と闇を描いている
・小人が裏で仕切っているのも、昔のハリウッドのあるある
・泣き女=メキシコのお葬式の泣き女
・クラブ・シンレシオでの出来事=成仏?
・キーワードは「同一化」
・インセプションとも似ている
うーん、なかなか読みがいのある映画で、リンチが人気な理由がわかるなぁと。
今日はそんな感じで。
かわなみ