こんな記事を読んだ。
・人気の「トロピカル・モダニズム」の背景から考えられること | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
https://forbesjapan.com/articles/detail/72405
トロピカル・モダニズムとは、名前が示す通り、西洋生まれのモダニズム建築の原理と熱帯地方特有の建築的な伝統を融合させた様式を指します。主にアジア、アフリカ、南米などに存在するこの様式は、熱帯地域の気候と各地の独自の文化やライフスタイルに応えるかたちで、20世紀半ばから登場し始めました。
実は、このトロピカル・モダニズムは近年、サステナブルかつ緑豊かな逃避感あるスタイルとして、ラグジュアリーホテルや住宅のエリアでリバイバル的な人気を博しています。
自然由来の光源や冷房システムを実現するオーペンスペース、広々としたガラス面、平らな屋根といった建物の設計と、その土地との文化的なつながりを表現する土着素材の利用など、建築とローカルの自然や文化が境目なく続いているようなデザインが特徴的です。例えば、「スリランカ建築の父」、建築家ジェフリー・バワがこのスタイルの代表格と言われています。
ほんとに観葉植物の使い方がおしゃれで目を惹かれるものばかり。
ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)の「Tropical Modernism: Architecture and Independence(トロピカル・モダニズム:建築と独立)」めちゃおしゃれ。
https://www.vam.ac.uk/exhibitions/tropical-modernism-architecture-and-independence
昨今のトロピカル・モダニズムの人気を「自然」「サステナブル」「地元の素材」といったスペックで評価するのではなく、このような複雑な歴史背景の上にあるものだと理解することで、われわれが近代性に期待することや、エキゾチックを求める理由が見えてくる気がしています。
単純にビジュアルだけでなく、ちゃんと歴史的背景を踏まえてつくろうね、というのは良いなと。
移りかわる建築トレンドを眺めるのは歴史の流れをみているようで面白い。
今日はそんな感じで。
かわなみ