Justiceと人工知能と作曲
AIと音楽に関するこんな記事を読んだ。
・AI時代の音楽クリエイティブの正義はどこにあるのか? ジャスティスに聞いてみた
https://www.gizmodo.jp/2024/05/justice-hyperdorama-interview.html
JUSTICEによる新作アルバムにあわせてのインタビュー。
新譜よかったもんね。
・Justice – Neverender
トピックとしては、「誰もがAIで音楽を作れる時代にアーティストは何を思うのか?」
という話。
以下、気になった部分をいくつか。
たとえば、1カ月前にも自分でChatGPTを使って会話してみたんだけど、面白いのは、とんでもなく変な会話にどんどんなっていくところなんだよね。ChatGPTは絶対に否定しないから、話がどんどん想像もつかないようなことになっちゃうんだ。そういうのが面白いし、楽しんではいるんだけど、それを自分の作品に取り入れるかと言われると、まだそこまでは考えていないかな。
古い人間ほど昔の生活に執着していて、変化を好まない傾向はあるけど、僕らは常にプロセスを大事にしてきた。それは音楽制作でも言えることで、最初はシーケンサーを使っていて、そこからコンピューターを使うようになったけど、新しいものをどんどん取り入れながら音楽を作ってきたんだ。
アルバムやライブの演出を作る上でテクノロジーに頼っている部分はあるよ。ただ、だからといって、テクノロジーを神様みたいに崇めて毎日祈ってるわけじゃない。テクノロジーを理解して受け入れ、最善の形で利用するのを極めていくことが大切だと思うんだ。それと同時に思うのは、テクノロジーこそが世界中の誰もが普遍的に敬意を持てる存在なのかもしれないということだね。
グザヴィエ:でも、宗教とテクノロジーの大きな違いは、テクノロジーは存在が証明できるものだということだよね。だから、効果があるかどうかとか、実際に存在してこういう利点があるということを証明した上で、信じるか信じないかを決められる。
世の中には自分たちが思い描いているテクスチャーとか雰囲気とか、何となくイメージしているものがすでにあるけど、僕らがやっているのは、ランダムにいろいろなことやりながら、そこにだんだん近づけていくという作業なんだ。だから、そのプロセスの中にAIが生成したものを取り入れることも可能なのかなって思うよ。
ギャスパール:今のところAIで作った音楽は、ドレイクがカントリーを歌ったりジョニー・キャッシュがニルヴァーナを歌ったみたいな感じで、楽しいけどすぐ飽きられてしまうというか、一過性のものでしかない。つまり、”使い捨てできるもの“って感じがするんだよね。
結局は土台となる人間の感性とか、その人がどんなメッセージをその作品に込めるかっていうところが大事なんだと思うよ。
テクノロジーが進化するほど、手作りのものが求められるのは面白いなと。
今日はそんな感じで。
かわなみ