下山進のコラム「2050年のメディア」が興味深い

ジャーナリズムの未来

最近みつけた、ノンフィクション作家の下山進さんの「週刊朝日」でスタートしたコラム
「2050年のメディア」が興味深かったので軽く紹介しようかと。

メディア業界の構造変化や興廃を描いたり、
メディアのあるべき姿について発信してきた下山さん。
そんな日本の状況を多角的な視点から語られているエッセイ。

AERAdot.で無料で読めるので、興味ある記事をザっと読んでみました。

たとえばこんな記事。

 竹森はこの常松寺のあと、武家が茶屋遊びをしたその当時の町並みが残る「ひがし茶屋街」を案内してくれた。

「ここの地区は、2001年、伝統的建造物群保存地区に指定されるんですが、地元の人たちはずっと反対していたんです。地元の人たちにとっては、ただ生活している場で、そんな地区に指定されて、観光名所になったりすると、家の中を覗き込まれたり、入り込まれたり、うるさくなったりしてかなわない、という言い分でした」

そこをなんとか説得して保存地区に指定されたのだが、竹森によれば、「そこが金沢が京都と違うところ」と言う。

「こうした武家の時代から続く古い町並みは自分たちが楽しむもので、観光のためによそに見せるものではない、というのが地元の人々の意識です」

 

が、対局場で、火事がおこって非常ベルがなった時に、人間はすぐに避難するが、ディープブルーやアルファ碁はその意味がわからない。「強いAI」、孫正義が言う「シンギュラリティ」を超えたAIは、そうしたことができる「AI」だ。あるひとつのタスクだけではなく、汎用性のあるAIということになる。

 

「有名な人物や誰もが知っている事件を書くことならば、並の能力があればできるんだよね。本当に優れた才能というのは、誰も気がついていないところに物語を見つけてそれを編んでいくことができる人」

 

ジーンはその小さな新聞社で目の見えない老編集長に、原稿を読んで聞かせている。他の記者で、かきぶりがまだるっこしかったりするとその老編集長は机を叩いてこう言うのだ。

「わしにはそいつが見えんぞ。見えるようにしてくれ!」

ドキュメンタリー作家とか旅行好きの人が書く文章が面白いのって、
やっぱりその取材力や現地に足を運んでいるという強みがあるからなんだろうな~と
ふと思ったり。

今日はそんな感じで。
かわなみ

今日のよかったこと:
コーチェラフェスティバルの配信、
フランクオーシャンの動画をちらっと見たけど相変わらず歌が上手すぎる。

友人が初めて ZINE を発行したと聞いてさっそく購入。届くのが楽しみ。

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