映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』を観た感想

エブエブ見てきた

友人二人でアカデミー作品賞受賞の『Everything Everywhere All At Once』
ドルビーシネマで見に行ってきた。

A24という今イケイケの映画製作スタジオの超話題作

アメリカですでに公開されていて前評判も良く、
さらにオスカーも獲ったので
かなりハードル上がった状態でみたけれども
それでも楽しめた。

イオンモール桂川のレイトショー。
WBCの準準々決勝があったせいか、
観客数はまばらな感じ。(木曜日にみました)

感想・レビュー

ネタバレを軽く含むかも?なので観てない方はご注意を。

 

なんといっても「マルチバース」な映画だった。
(ちなみに監督ダニエルズは「マルチバースはインターネットのメタファー」と言ったそう)

”あったかもしれない世界線”をマルチバースとして
それを行き来しつつストーリーが進んでいく感じ。

笑いあり、涙あり、アクションあり、
映像すごい、演技抜群 でいうことなしな映画だったなと。
(ただもの凄く”変わった”映画なので好みは分かれそう)

以下、箇条書きでざっくり感想まとめ。

出てくる俳優さん、みんな演技がうますぎる。
主人公はエヴリンはもちろん、税務署のおばちゃんも

奇妙なことをするとパワーが出るという設定が逸品で、
何も考えず笑える馬鹿らしさが最高。

・映像もサイケデリックで目まぐるしいマルチバースな展開を
うまくまとめてるのがすごかった
指がソーセージな世界に飛んだり、歌手だったり、アライグマだったり、紙の世界だったり。

パロディー満載で、
ストリートファイターやスマブラネタも、
ほかにも「I Am Your Mother.」などスターウォーズネタも。

・『2001年宇宙の旅』はもちろん、『レミーのおいしいレストラン』を事前に見るといいかも

・娘さんがレズビアンで、LGBTQ+ネタもふつーに出てきて現代っぽい感じなのが◎

圧倒的ベーグル感。

・色んな世界線・時間軸にポンポン飛んでいくので、
カートヴォネガットの『スローターハウス5』が好きなひとはハマるはず。

・後半の岩のシーンがいろんな意味ですごかった。
あの禅的に達観した流れはなかなか見れないかなと。

 

アクション多め、かつ 同じ展開が続くので、
友人はそんなに好みじゃなかったとのこと。

『パラサイト』と『エブエブ』と
アジア系な映画がアカデミー賞を当たり前のように取れる時代になってきたんだなと
ちょっと感動しつつ見てたり。

アジア系女性をエンパワメントしてくれる映画としても、
なんども見たい映画だったな。

風呂敷はSF大作なみに広げるけれども、
結局は親と子の関係にちゃんと着地するのも良い。

こういうのを見ると、
僕らもみんなマルチバースに生きているんだな、という認識になったり。
自分の可能性に飛べるようになりたい。

今日はそんな感じで。
かわなみ

今日のよかったこと:ひさびさのグラップリングの練習。汗をしっかりかけて気持ちよかった。

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