「君たちはどう生きるか」のわからなさ
朝日新聞デジタルにて、映画「君たちはどう生きるか」の公開後初めて、鈴木敏夫プロデューサーがこの作品について語ったインタビューが掲載されていた。
無料版は少ししか読めないけれど、
この部分が特に印象に残ったので軽く紹介。
――最近のエンターテインメント映画は見ていて分からないところはないし、たいていの人が一定の感動やカタルシスが得られるように作り込んである。「泣ける」「エモい」と評されるそうした映画に対する飽きがあるのかもしれない、と感じます。恋愛でも、自分の要求を受け入れてくれるだけの相手はつまらないですから。そういう中で、この映画が公開されたインパクトはものすごいと思います。映画を見る本当のおもしろさは、分かりやすさや快適さではなく、「わあっ」と叫び出したくなるような衝撃にあることを思い知らされました。
冒頭の戦火のシーン、カエルが這い上がってくるシーン、アオサギが”くるん”と中に入るシーン、
おうむの王国、紙に包まれるシーン
どれをとっても(完全には)よくわからないけど、
心の底にずっと残るような体験。
ジブリはそれを一貫してやってきてたんだなと。
よくわからない部分も多かったけど全体として冒険モノでよかったな、
という映画を見たときの感想は間違ってなかったのかとなんか嬉しくなったり。
日本では圧倒的な支持があったからできたようなものの、
海外ではどこまで通用するかも気になるところ。
今日はそんな感じで。
かわなみ