スローニュース
“ゆっくり取材と思考に時間をかけた”ニュースを届ける「SlowNews」というウェブメディア。
最近、再始動されたとのことでちょこちょこ記事を読んでます。
この記事とかボリューム多めだけれど、
元法学部としてはかなり興味深かったなと。
オープンデータが導いた画期的判決 “常識”を覆した大川小裁判とは|SlowNews | スローニュース
海外だとNewYork Timesのような長文で没入感のある記事、
日本だとなかなか見かけなくなってきたけれど、そういうしっかりした報道をするメディア。
リニューアルについてのお知らせ記事。
WE ARE BIAS BREAKERS. 先入観がひっくり返る。そんな体験を届けます。|SlowNews | スローニュース
人は誰も、先入観(バイアス)を持つ存在。
私たちの出発点はそこにあります。
消えない炎のようにテーマを追いかける情熱と、
事実をありのままに見つめる冷静さで、
常識や偏見をひっくり返す。取材者自身もその過程で、
自分の先入観を裏切られていく体験をする。自分の、読む人の、世の中のバイアスを壊して、
新しい発見をもたらす。それがわれわれの目指す調査報道です。
メディア立ち上げについてのこの記事も面白かった。
スローニュースという言葉を聴き慣れない方も多いかと思います。ファストニュースの対極にあるもので、取材や制作に時間もコストもかかるニュースのことです。
今起きた事象に対して速報性を重視して、短く一方的な取材をもって作られるファストニュースに対し、過去に起こった事象、もしくは起こったことが知られていない事象について、長い時間とコストをかけて取材し、ユニークな視点をもって深く掘り下げて作られるスローニュース。
スローはどうしてもファストに埋もれてしまいます。数も多く、見出しだけサッと流し見するようなファストニュースとは、そもそもの体験が異なることもあり、スローはスローだけでまとまっている必要があると考えました。
- “短い抜粋でひきつける“
- “1日2つだけ作品をおすすめ”
- “縦書きで読める”
など、読んでもらうための細かな工夫をしているのも流石。
ファストでジャンクな飛ばし記事が増える現代、こういうチャレンジをする
ニュースメディアはもっと増えてほしいなと個人的に思います。
この会社の社長さんが、どうやら同志社大学出身の方でなおさら
頑張ってほしいなと。
ニュースレターもなかなか面白いので、
ジャーナリズム、深い報道に興味のある方はぜひとも。