海外の日本文学オールタイムベスト50

日本の小説ランキング

最近ちらっと目にしたアメリカの本批評サイト「Books Of Brilliance」による
The 50 Best Japanese Books of All Time』が面白かったので軽く紹介。
時代・ジャンル問わずで日本文学のランキング50が挙げられていた。

The 50 Best Japanese Books of All Time 

紫式部の『源氏物語』や
夏目漱石の『吾輩は猫である』は当然として、

ノーベル文学賞受賞の大江健三郎『万延元年のフットボール』
村上春樹は『ねじまき鳥クロニクル』
あとは今年100周年を迎える遠藤周作の『沈黙』は宗教絡みでやっぱりランクイン。

あとは、よしもとばななの『キッチン』
村上龍の『限りなく透明に近いブルー』
宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』など定番がしっかり入っていて

カズオイシグロは『浮世の画家』は「ん?」という感じだけれども、
オリエンタル好みなアメリカ人らしいというかなんというか。

あと谷崎潤一郎の『The Makioka Sisters』って何かと思えば、
どうやら『細雪』のことだそう。
あちらでは教科書に載るほど有名な作品らしくてなるほど、という感じ。

他にも『バトル・ロワイアル』が入っていたりするのも今っぽい。
(ハンガーゲームもイカゲームも流行ったしね)

 

その一方で はじめて知ったぞ、という作品もいくつかあって、

・ドナルド・リチーという作家による『瀬戸内海旅行記』
・Takashi Matsuokaというホノルルの日系作家による『Cloud of Sparrows』

など、こういうところでしか出会えない作品にも触れられて
いつかは読んでみたいなと思ったり。

アメリカ人が運営する読書サイトなので、
内容も米国人好きなオリエンタルで
サムライ、戦争、宗教、ジャンダー絡みのものが多い印象。

音楽で例えると、
やたらと「ゆらゆら帝国」が褒め称えられたりするように
日本の評価と微妙なズレがあったりするのが面白いなと。

今日はそんな感じで。
かわなみ

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