文化庁の京都移転についての意見や反応まとめ

地方の時代

2023年3月に、文化庁が東京から京都に移転。
京都府が大々的にアピールしてるので
実際どうなのか色々記事を読んだりすると、
やはり賛否両論な印象を受けたので軽くまとめてみようかなと。

文化庁のHPを見ると色々経緯が書いてあったり。

目的は様々だろうけど大体は

・東京一点集中を避ける、
・地方創生
・大学との連携
・文化財の保護
という感じ。
あとはやっぱり距離的に
大阪万博を見据えた動きでもあるんだろうなと。
あとは京都に任天堂があることも大きいのかも。
こういう肯定的な意見も。

国宝の約5割、重要文化財の約4割が関西に集中しているそうで、
それなら確かにな、という気もする。

これを見ると、韓国の文化予算の凄さにびっくり。
(そりゃあK-POPに勝てないわけで)

 

「アフター6ジャンクション」のポッドキャストで
美術手帖の橋爪勇介さんが京都移転について語られていた。

物理的に建物を建てたり、場所を移したりするだけではなく、
どこでも働けるようにすべきでは?
という指摘はもっともで。
ソフトパワーのひとつとして大切な文化。
インバウンドの目を気にするだけでなく、
根っこから文化を育てるような方向に行ってほしいなと。
移転の中身も、中途半端感は否めない。

京都に移転の文化庁、27日業務開始 東京一極集中の是正、新文化政策の発信へ

 一方、国会対応や著作権などを担当する4課は東京に残る。移転対象に含まれている宗務課は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題を抱えているため、一定の区切りが付くまで京都担当の次長とともに引き続き東京で対応にあたる。

 

文化庁が京都で業務スタート 中央官庁の地方移転は明治以来初めて

 文化庁の京都移転は第2次安倍政権が2016年に決定。この日、京都で業務を開始したのは都倉長官を含む約70人で、5月15日の移転完了時には全体の約7割に当たる約390人体制となる。九つの課のうち文化財保護、広報などを担当する5課が移転するが、東京に多くの関係団体がある著作権課など4課は移らない。

京都人としては来てくれること自体には悪い気はしないんだけれども、
予算を負担するのははやはり京都府なので、
うーん、ちゃんとペイする意義があるんだろうかと思ってしまうのは正直なところ。

 

(アート界隈に詳しいわけではないけど)
それでも実際に京都のシーンは実際に盛り上がっている気はするし
維新の党が文化系の予算を削っていくため、
大阪のアートシーンもどんどん京都に集まっている、という話も耳に挟んだり。

・ブライアンイーノ展
・ソニーパーク展
・アンディウォーホル展

と最近でも目玉級の展示が大阪ではなく京都で行われてる気がするので確かにそうかも。

まあせっかく移転したので、
「文化の時代」=「地方の時代」
となるように、文化庁の京都移転の意義を最大限に活用して欲しいなと思うばかり。

今日はそんな感じで。
かわなみ

今日のよかったこと:
コーチェラフェスティバルのライブ配信。
ゴリラズやバッド・バニーめちゃかっこよかった!

→ 京都の観光公害に思うこと

村上春樹の『世界の終わりとバードボイルド・ワンダーランド』を再読した感想

サマーホエールズという京都出身のバンドが良い。

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