WIREDの「Next Mid-Century」特集を読んだ感想

ワイアード50号

先日発売された『WIRED』の「 Next Mid-Century:2050年、多元的な未来へ 」特集。
2050年を見据えた50号記念なのでいつもよりボリューム多めだったような。

軽く印象に残ったところや感想をざっくり。

感想・レビュー

・日本版編集長の松島倫明さんの冒頭のエッセイがいい。

“神のような”テクノロジーを手にしたならば、そのときこそはぼくらは、身近な社会の課題や正直な人間の感情に目を向けてみるべきなのだ。

・テッド・チャン、ケン・リュウなどの中国SF作家の大御所、
そしてアルゼンチン・ブエノスアイレス出身のホラー小説家マリアーナ・エンリケスなど
小説家へのインタビューにページが割かれていてなかなかよかった。

・工業デザイナーのシド・ミードの絵も超かっこいい

・「Next Mid-Century」を予見する作品30選も興味深い
『庭仕事の神髄』『道徳経』『ルーティン 篠田節子SF短編ベスト』『Hidden Universe』あたりが気になった。

「世界は足りている」という立岩真也という社会学者の言葉

・インドの土着的な思想「カルチャクラ」
時間がぐるぐると循環している「Cycle Of Time 」な考え方

・アメーバ動物の仲間である変形菌は、色んな条件下でも最短経路を効率よく見つける能力があるらしい

・IKEAによるオープンソースの球形菜園「The Grownroom

・二酸化炭素を削減し、仮想空間でNFTバーチャルツリーを育てるSpace10の「Carbon Banks」

 

・SF短編小説「2073年のHIP-HOP」も面白かった

 

この雑誌で言いたいことはこれに尽きるのかもね。

2050年は遠くない。それはわたしたちには時間がないということでもある。 P66

 

WIREDのゲーム特集(vol.46)を読んだ感想

 

シェアする: