『私の源氏物語ノート / 荻原規子』を読んだ感想

初心者でも楽しめる一冊

Netgalleyで『私の源氏物語ノート / 荻原規子』のゲラを読んでみた感想をざっくりと。

2024年はNHK大河『光の君』が放送されるので、
いろいろ源氏物語関連の本を読んでいきたいなと思ってリクエストしてみた。

印象に残った部分を少しだけ。

・原文で読むと、文体が統一されてない感じがするらしい。
(現代語訳はもちろん統一されている)

・「34若菜上下」からの帖は、これまでの素材を活用しながら構成やテーマを一新した、
新規まき直しの『源氏物語』という感じらしい

・当時、女たちが理想とする「みやび」な男子には、光源氏的な特徴や生い立ちが欠かせなかった

・あるべきなのに消えてしまったエピソードまで考察されていて良い

・最初から最後まで似姿の物語かと思うほど、このモチーフがくり返されている。
→確かになんでここにこだわったのかは気になるところ。

・古今東西、怪談に登場するのは亡霊が主で、生き霊の跳梁はめずらしい部類らしい、ちょっと意外

・源氏物語五十四帖の概要が最後にまとめて書かれていて
源氏の年齢までかかれていてすごくわかりやすかった。

なんだか源氏物語は途中から読んでも楽しめるのかな、と勇気づけられた気がする。

荻原規子さんの新解釈みたいなのもたくさん書かれていたのが良い。

そんな感じで。
まずは現代語訳でもいいから2024年中に通読してみたくなったなと。
やっぱり角田光代さんのがやさしいのかな・・・。

ちなみに著者の荻原規子(おぎわら・のりこ)さんは、
「西の善き魔女」シリーズの方だそう。

最近ネットギャリーで読んだ本の感想を全然書いてなかったので
なるべく書いていくようにしたいなと。

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